東洋医学とは、非常に簡単に言うと気の医学だと私自身はとらえています。専門的なことを言い出したら切りがありませんし、東洋哲学まで踏み込むと思うので余計に難しくなりかねません。東洋医学に興味がある方は、いくらでも専門書がありますのでそちらをどうぞ。万物を陰と陽の二つにわけ、それぞれの相関を表現した陰陽論、そして同じく万物を5つにわけそれぞれの相関相克関係を表した五行論。この二論が基本です。そしてこの二論の基礎になっているのが気です。万物は気からできている、という根本原理です。
最初に陰陽論について簡単に説明しましょう。
陰陽論を表す太極図
万物は気から成り立っており、そして一時もとどまることなく流れ、変化し続けることを表してると私はとらえています。陰が極まった瞬間から陽が生まれ同時に陰は徐々に弱まっていき、陽が徐々に増加し極まった瞬間に陰が生まれます。森羅万象、あらゆることは命も含め生々流転、万物は一時も停滞せず常に変わり続けるのです。いつも同じ、つまり変化しないと言うことは『死んでいること』と同意です。
次に五行論について、例えを加えながら説明します。