セラピューティックタッチとは?これは誰でも持っている力です。セラピューティックタッチを言い換えれば『手当て』。子供を持つお母さんなら、必ず一回は子供に対して行っています。


この技術は変な宗教ではありません。人間が産まれながらにして持っている、そして本能的に傷ついている相手に施す技術です。アメリカを始め、西欧諸国では何の害も患者に与えずそれでいて効果はある、ということで看護師を中心に広く認められ、実際の医療現場にて使われています。また、アメリカでは大学の正式カリキュラムとして評価されています。(残念ながら、日本ではO大学医学部看護学科のみだそうです。個人的には、うちの大学の看護学部でもこの技術を教えた方が、よりよい効果を患者さんたちに与えることができるのに、と思います。)手術前・後の患者さんに、未熟児や新生児に、末期の患者さんにと、治療対象年齢や症状に関係なくほぼ全ての疾患に使える技術です。


先日、ラジオでこのセラピューティックタッチという単語を日本で初めて聞きました!日本のとある病院では、すでに臨床で使っていると。私の様に気を感じるために使っているのではなく、患者さんの痛みを取るために使っているとのことでした。(この痛みを取る使い方が本来のセラピューティックタッチの使い方です。)その病院の院長(だったと思いました)曰く、痛みを訴える患者さんに、その痛いと訴える場所に手を当てるだけで『なぜか』痛みが和らぐから使っている、と。医師も『理由は分からないけどなぜか痛みが引くのです。』と言っていました。なんら患者さんに悪影響を与えず、それでいて痛みが引くという効果がある。作用機序は分からないけど効果があるから使っている。素晴らしい態度です!私からすれば今更感(私は10年以上前から知って使っていたわけですから)ですが、それでも西洋医学で、そして医師が、作用機序が分からないけど効果があるから患者さんに使っているというのは、とてもうれしい情報でした。どうしても日本では、海外で認知されている治療法が導入されるのが、10年は遅れるのですね。この医師のように、理由は分からないけど効果があるから使う、と言うのが患者さんのことを最優先に考えた態度です。現代科学では、気を測定する事は不可能です。ですが、気は存在します。測定できないから存在しない、ではないのです。物理学の分野などでは、理論だけで実際にその存在を測定されていないものがいくらでもあります。世界中の科学者たちが、それを実証しようとして日々研究しています。ならばなぜ、「気」だけが測定できないからと言って「存在していない」と言われ続けるのでしょうか?


基本、誰でも使えるのです。なにしろ人間が初めから持っている力なのですから。ただ、現代人はその力を引き出すトレーニングが必要なだけです。人によって感じられるようになるまで個人差が激しいです。自分で自分の感じたことを信じられない方には無理でしょう。理由は自己否定しているからです。自分以外、本当の意味で自分を信じてくれる他者は存在しません。


非常に微細精緻な『気』ですので、施術者に対して『敵意』を持っている人相手には、全く気を感じることができなくなります。『疑い』ではなく『敵意』です。敵意を持っている方は無意識に自分の気をブロックしてしまうようですね。それでは私も気滞を、つまり悪いところを感じることができなくなりますので、最大の効果を出す治療ができません。もっとも、施術者に対して敵意をもたれるようなら、他の鍼灸院に行かれてくださいその方がお互いのためです


本当に触らずにそんな『気』を感じられるのか?と疑問に思っている方、ぜひ一度体験されてみてください。疑っている方ほど驚きます。


あの有名な『星の王子様』でも書かれています。


『心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ


ヘレン・ケラー女史も同じことを言われています。


世界で最も素晴らしく、

最も美しいものは、

目で見たり手で触れたりすることはできません。

それは、心で感じなければならないのです。


その目に見えない『気』を感じ取るテクニックのひとつとして、セラピューティックタッチがあるのです。



良い点

  • 患者さんの気滞(悪いところ)を体に触れることなく、服の上からでも探しだすことができます。
  • 患者さんがまだ気がついていない悪いところが分かります。つまり、まだ症状が出ていない未病の段階を見つけ出せます。
  • 初診時、全く見ず知らずの人にいきなり体を触られる、という恐怖感を与えません。


悪い点

  • ありません。あえていうならば、患者さんからすれば話してもいないこと(隠していること)を、体を触ってもいないのに言い当てられてしまうと言う気味の悪さでしょうか?(たいていの患者さんからは驚かれます。)
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